400mHのレースパタ−ン

400mハードルは400mに並べられた10台のハードルを越えながら走る種目です。

 

 

 

 

 

スタートから1台目のハードルまでのアプローチ区間が45m、各ハードル間が35m、最終の10台目のハードルからゴールまでのランイン区間は40mです。

 

 

400mを走りながら35mというインターバルで歩数を合わせる能力コーナーでのハードリング、レース後半にかけて、疲労によってストライドが減少するために起きる歩数の切り替え等、他のスプリント種目と比較して技術要素が高めな種目です。

 

 

 

 

この400mハードルでのレースパターンは、記録レベルごとに違った傾向があります。

 

※安井ほか(2008)をもとに作成

 

 

・ハードル初心者や記録レベルの低い選手では、8台目からゴールへかけて、著しく速度が低下する傾向があります。スムーズな歩数の切り替えや後半の歩数の安定化によって、レース終盤にかけての速度低下を抑えることが目標になる選手が、このレベルで多いです(長澤,1995)。

 

 

・中級者、インターハイ出場-入賞レベルになると、低レベル群と比較して、5台目から8台目の中盤、8台目-10台目の後半付近での速度が高くなります。このレベルではギリギリハードル間を全て15歩で走ることができるレベルと呼ばれており、記録の良い選手ほど、中盤から後半の速度が高い傾向があります(安井ほか,2008)。

 

 

・上級者、日本トップレベルの選手では、前半の速度が下位レベル群と比較して高く、終盤速度は同程度、もしくは低い選手も多いが、全体の記録はハイレベルだという傾向があります(安井ほか,2008)。安定して後半を15歩で走れるようになった選手が前半の歩数を減らす、ピッチを上げるなどして、前半の速度を向上させていくとこのようなレース展開となります。

 

 

・そして世界トップレベルの選手では、前半のハイスピードと、5-8台目の中盤付近のスピード維持能力が目立ちます(森丘ほか,2005)。

 

 

このように、発達段階や記録レベルによってレースパターンに違いがみられるのが400mHです。

 

 

結局は個人の記録レベルと特徴を加味して、目標とするモデルレースパターンを作っていく必要がありますが、これらの傾向から自身が目指すべき次のステップなども見えてくる思います。

 

 

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・110mH、100mH、400mHのためのハードリング練習方法(ハードルドリル)

 

・400mH(ハードル)における、走トレーニングの例

 

 

 

 

参考文献

・安井年文・本道慎吾・高畠瑠依・青山清英・一川大輔・遠藤俊典(2008)400mハードル走におけるパフォーマンスレベルによるレース分析について.陸上競技研究,75(4):12-20.

 

・長澤光雄(1995)初心者の400mハードル競走に関する一考寮.秋田大学教育学部研究紀要教育科学部門,48:49-60.

 

・森丘保典・榎本靖士・杉田正明(2005)陸上競技400mハードル走における一流男子選手のレースパターン分析. バイオメカニクス研究,9(4):196-204.

 

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