身体組成の計測方法(水中体重法・空気置換法)

 

「身体組成の計測方法(インピーダンス法の体脂肪計の注意点)」では、電気抵抗を用いた簡易的な体脂肪計の仕組みと注意点について紹介しました。

 

 

ここでは、より正確な身体組成の計測方法である「水中体重法」「空気置換法」について紹介します。

 

 

 

 

水中体重法

 

水中体重法は、非常に精度の高い身体組成の計測方法です。研究論文を書く場合などには、誤差の多いような測定方法を用いることはできません。そのような場合には、この水中体重法が用いられます。

 

 

このような計測では、体の「密度」を基に計測が行われます。脂肪は密度が低く、水に浮きやすいことや、筋肉は密度が高く、水に浮きにくいことはよく知られているでしょう。

 

 

 

 

 

 

したがって、体脂肪率の高い人は「密度が低い」、体脂肪率の低い人は「密度が高くなる」

 

この差を用いて、身体組成を計測していくのです。

 

 

では、人の密度を求めるにはどうしたらいいのでしょう?

 

 

 

 

密度を求めるには

 

密度=体重÷体積

 

なので、体積を求めることが必要です。

 

 

これを求めるために水中体重法では、人を「水に潜らせます」

 

 

 

 

 

ある物体を水中に入れた場合、その物体はその体積の分だけ浮力を得ます。なので、その浮力がどれくらいかが分かれば、体積が分かるのです。

 

 

この浮力は、陸上で測った体重と、水中で測った体重の差分によって求めることができます。

 

 

このようにして、身体の体積を求めることができれば、密度を求めることもでき、体脂肪率も計算することができるというわけです。

 

 

詳しい計算方法はこちら・・・

 

体密度=体重÷体積

 

体密度=陸上での体重/[(陸上での体重−水中での体重)/測定時の水温での水の密度−肺の残気量−100ml(※腸の中のガス量)]

 

 

 

このような方法を用いて、より正確な身体組成データを得ることができます。ちなみに、生体インピーダンス法によって出される測定結果は、この水中測定法によって得られた大規模なデータを基に体脂肪を予測して、算出されています。

 

 

ただし、水中体重法は、大きな装置がなければ測定できませんし、一人で測定することは不可能です。測定できたとしても手間暇がかかりすぎるなどの問題点もあります。さらには水が苦手な人は測定することが困難です。

 

 

 

 

空気置換法

 

「生体インピーダンス法」や「水中体重法」のほかに、「空気置換法」という測定方法があります。

 

 

密閉された空間に人が入ったとき、それと同じ体積の空気が外出ようとします。空気置換法では、その時の空気の圧力を基に、体積を測定して、体の密度、身体組成を計算します。

 

 

ただし、これも水中体重法と同様に、大掛かりな装置が必要です。水中体重法に比べたら測定の負担は小さいですが、とても家庭やトレーニングジムなどに設置することはできないでしょう。

 

 

 

 

まとめ

 

・水中体重法や空気置換法は生体インピーダンス法よりも正確で、研究手法として用いられるような測定方法。

 

・水中体重法では人を水中に入れ、その浮力から体積を算出し、身体の密度を計算することで、身体組成を予測する。

 

・空気置換法では、密閉された空間に人を入れ、外に出ようとする空気の圧力を用いて体積を算出している。

 

・生体インピーダンス法の測定結果は、この水中体重法や空気置換法によって得られた大規模なデータを基に予測されたものである。

 

 

 

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