程度の問題を考える

 

☆焦げを食べるとガンになりやすい?

 

ひと昔前に、「焦げた部分を食べるとガンになりやすい!」と言われていました。
 
身に覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。

 

こう言われるようになった経緯は以下の通りです。

 

@ 細菌を使ったテストで、焦げに発ガンに関わる物質が含まれる可能性が出た

A 焦げをネズミに食べ続けさせてみたが、ガンにはならない

B 旨味の元であるアミノ酸に熱を加えたらできる化合物を、化学的に合成したものをネズミに食べ続けさせる

C 試行錯誤を繰り返した結果、やっとネズミがガンになる

D 「焦げを食べたらガンになる・・・・?」

 

 

どうでしょうか?

 

実際、この研究者は、「その化合物じゃなくて、焦げを食べてガンになるには、10?15年、焼いたさんま2万匹の皮を毎日食べ続けないといけない」という旨を述べています。

 

 

 

焦げの発ガン性は0%では無いかもしれませんが、このような事実から「焦げを食べるとガンになる!」というのは明らかに言い過ぎです。

 

焦げが発がんに影響する可能性の程度は限りなく低いと言えるからです。

 

「焦げを食べない」よりも、「喫煙、飲酒等の習慣を見直す」ことの方が、がん予防に貢献するといえるでしょう。

 

目的に対して、物事の優先順位の決め方を誤ってしまうと、非常に的外れな行動に固執しがちになります。

 

他の例に例を挙げると、

 

・飲んだら痩せる!という(可能性がある)サプリメントを飲むより、普段の食事を改善する方が圧倒的に効果が出る。

・筋肉つけるにはトレーニング直後のプロテイン!よりも1日全体のタンパク質量を十分に確保することを考えた方が圧倒的に効果が出る。それよりもまずトレーニング強度・量・頻度の見直しをすべき。

 

 

程度の問題について考えると、目的に対して、やるべき事の優先順位が見えてくると思います。

 

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