ストレッチの効果、生理学

 

ここではストレッチをすることによって、筋肉、腱などの組織にどのような影響を及ぼすかについて紹介していきます。

 

 

 

 

☆結合組織、腱

 

筋肉は、筋内膜、筋周膜、筋外膜などの弾性コラーゲン線維というもので覆われています。

 

この筋肉を覆う組織の粘弾性(硬さ)は、ストレッチングによって変わりやすいのです。

 

ですので、ストレッチによって筋肉を覆う組織の粘弾性が変わり、筋肉が伸ばしやすくなるというものです。

 

また、腱を覆う組織においても同様で、ストレッチをすることにより、腱を伸ばすために必要な力が少なくなる、伸ばしやすくなることが分かっています。

 

 

 

 

☆神経系の経路

 

ストレッチは組織の力学的な特徴のみでなく、神経経の活動にも影響を及ぼします。

 

ストレッチを行うことで、脊髄反射の興奮性が低下します。

 

 

切り返し運動@Aで紹介した、

 

「筋が伸ばされたことを感知して収縮しようとする伸張反射]を抑制することで、柔軟性が改善する。

 

反対に、強い力を感知して、怪我しないように力発揮を抑えようとするゴルジ腱反射を促すことで、筋の弛緩が起こり、柔軟性が改善する。

 

ということです。

 

ゴルジ腱反射を促して筋肉を弛緩させるためには、伸張反射が生じる時間よりも長く(6秒以上)伸ばし続けることが必要のようです。

 

 

 

また、筋肉を収縮させると、その拮抗筋(反対側の筋肉:上腕二頭筋に対する上腕三頭筋など)は弛緩しやすいという特性があります。

 

これを相反抑制といいます。

 

よって、伸ばしたい筋肉の拮抗筋を意識的に収縮させることで、伸ばしたい筋肉がより緩んで、結果的に柔軟性が改善されやすくなるというものです。

 

 

これらのことを踏まえると、一般的に言われる柔軟性を向上させたい場合は、膜組織を伸ばすことだけでなく、筋肉の緊張を起こさないように伸張反射を抑制、ゴルジ腱反射を促す。または、それに伴い、伸ばしたい筋肉の拮抗筋を収縮させることによる相反抑制を利用して、筋肉を緩ませることが必要になってきます。

 

 

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