4×100mリレーの練習をするにしても、まずはそのルールを知っておかなければ話になりません。
テークオーバーゾーンでバトンパス
4×100mリレーのバトンパスは「テークオーバーゾーン」の中で行わなければ、失格となってしまいます。
テークオーバーゾーンは30mあり、次の走者はテークオーバーゾーン内から走り始めることができます。
※このテークオーバーゾーンを示すラインを踏んだ状態から走り始めると失格となってしまうので注意しましょう。
なので、受け手がテークオーバーゾーンを示すラインを踏んで待っていたり、ラインの外で待っていたりするといけません。必ずライン内で待って、走り出すようにしましょう。
そして、次走者の走り出しの目安としてレーン上にチェックマークを貼ることができます。前走者が走ってきて、チェックマークを通過する瞬間を見計らって次走者がスタートを切り、ゾーン内で無理なくバトンパスを完了できるように、チェックマークの位置はあらかじめ調節しておかなければなりません。
ゾーン内かどうかは、バトンの位置が基準になる
バトンパスがゾーン内で行われたか否かについては、バトンの位置を基準に決められます。なので、バトンパス開始時に、バトンがゾーン外にあったり、またはバトンパス完了がゾーン外になってしまうと失格です。
受け手にバトンが触れる=バトンパス開始
受け手にバトンが触れた瞬間から、バトンパスが開始されたとみなされます。選手同士がバトンを渡そうと、手を伸ばしたりしていても、受け手がバトンに触れていなければ、バトンパスは始まっていないことになります。
また、受け手がバトンに触れた時からバトンパスは開始されているので、受け手がテークオーバーゾーン内にいても、手を伸ばしてバトンに触れた時のバトン位置が、ゾーンより外だと失格です。
受け手がバトンを単独で握っている状態になる=バトンパス完了
受け手が単独でバトンを握っている状態になると、バトンパスが完了したとみなされます。渡し手と受け手がバトンに同時に触れている状態は、まだバトンパスが完了していないことになります。
そして、バトンパス完了までにバトン位置が、テークオーバーゾーンから外に出てしまうと失格です。
バトンを落としてしまった時は?
バトンパスが完了していない時は、渡し手が拾って、落としたところまで戻って、再度渡す
バトンパスが完了していなければ、必ず渡し手がバトンを拾って、次の走者にバトンパスを再度行う必要があります。渡し手が、バトンを落とした人になるからです。リレー競技では、バトンを落とした人がバトンを拾わなければなりません。
バトンパスが次の走者に1度触れていたとしても、それはまだバトンパスが完了していないので、渡し手が取りに行きます。この時、他の選手の妨害になったり、走る距離が短くなるなど、チームに利益が出ない限り、渡し手はレーンの外に出ることができます。
バトンパスが完了していれば、受け手が拾って、落とした所から走り出す
一方、バトンパスが完了した後、バトンを落としてしまった時は、受け手がバトンを取りに行きます。受け手が、バトンを落とした人になるからです。
この時も、他の選手の妨害になったり、走る距離が短くなるなど、チームに利益が出ない限り、渡し手はレーンの外に出ることができます。バトンを渡し終えた後、レーンの外に出ても失格にはなりません。ただし他の選手の妨害になったとみなされると失格になります。
したがって、バトンパス完了後、渡し手は出来る限り自分のレーンにいる、マイルリレーの場合は速やかにトラックから出るようにしなければなりません。
他のチームのバトンを拾ってあげるのはダメ
他のチームがバトンを落としてしまった時、親切にそのバトンを拾ってあげてはいけません。他のチームのバトンを拾ってしまうと、拾ってあげたチームが失格になります。
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