「トレーニングの原理」とは、「トレーニングを進めていくうえで、必ずそうなること」を指すものです。どうあがいても、それだけは覆らないといった原理です。このトレーニングの原理というのが、以下の3つ。トレーニングについて勉強するときには、必ず覚えておかなければならない項目です。
・過負荷の原理(オーバーロードの原理)
・可逆性の原理
・特異性の原理
トレーニングをすると、身体は刺激を受けることになります。その刺激に身体が上手く適応することで、身体能力が向上していきます。
例えば、引っ越し作業の仕事をしている人は、そうでない人と比較して、楽に重い荷物を運ぶことができます。これは、毎日重い荷物を運ぶことで、その刺激に筋肉や腱、骨といった組織が適応し、身体能力が向上しているからです。
これと同じように、スポーツのトレーニングでは、そのトレーニング刺激に身体が適応することにより、筋力や持久力といった身体能力が向上し、パフォーマンスUPに繋がっていくわけです。
しかし、そのトレーニング刺激が不適切だと、トレーニング効果が得られなかったり、逆にパフォーマンスを損なってしまうこともあり得ます。何でもかんでも、いつでもどこでも、やればやるほどパフォーマンスが上がるほど、スポーツのトレーニングは簡単ではありません。
したがって、トレーニングを正しくやるためのコツを知っておくことは非常に大切なことです。ここではそのトレーニングの根幹となる「トレーニングの原理」について、簡単に紹介していきます。