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トレーニングの原理

トレーニングの原理とは?

「トレーニングの原理」とは、「トレーニングを進めていくうえで、必ずそうなること」を指すものです。どうあがいても、それだけは覆らないといった原理です。このトレーニングの原理というのが、以下の3つ。トレーニングについて勉強するときには、必ず覚えておかなければならない項目です。

 

・過負荷の原理(オーバーロードの原理)

・可逆性の原理
・特異性の原理

 

トレーニングをすると、身体は刺激を受けることになります。その刺激に身体が上手く適応することで、身体能力が向上していきます。

 

例えば、引っ越し作業の仕事をしている人は、そうでない人と比較して、楽に重い荷物を運ぶことができます。これは、毎日重い荷物を運ぶことで、その刺激に筋肉や腱、骨といった組織が適応し、身体能力が向上しているからです。

 

これと同じように、スポーツのトレーニングでは、そのトレーニング刺激に身体が適応することにより、筋力や持久力といった身体能力が向上し、パフォーマンスUPに繋がっていくわけです。

 

しかし、そのトレーニング刺激が不適切だと、トレーニング効果が得られなかったり、逆にパフォーマンスを損なってしまうこともあり得ます。何でもかんでも、いつでもどこでも、やればやるほどパフォーマンスが上がるほど、スポーツのトレーニングは簡単ではありません。

 

したがって、トレーニングを正しくやるためのコツを知っておくことは非常に大切なことです。ここではそのトレーニングの根幹となる「トレーニングの原理」について、簡単に紹介していきます。

過負荷の原理

「過負荷の原理」とは、トレーニング負荷が十分に大きくないと、身体能力はなかなか向上しませんよということです。日常生活レベルでかかる身体の負荷、例えば買い物に出歩いたり、階段を上がったり…と、普段行っているような運動で、身体能力は向上していきません。普通に生活しているだけで、筋肉が増えていってしまえば、みんな筋トレなんかしなくてもムキムキになっていってしまいます。しかし、そんなことは起きません。

 

したがって、トレーニングで身体能力を高めようと思ったら日常生活レベル以上の「過負荷をかける」必要があるわけです。もちろん、日常生活レベル以上の負荷というのは、人にとって「キツイ、ややキツイ」と感じるものが多いでしょう。楽して身体能力が向上し続けることなんてあり得ません。

 

トレーニングするときは、「キツイな、ややキツイな」と感じるくらいの負荷を与えてあげましょう。

可逆性の原理

「可逆性の原理」とは、トレーニングして強くなっても、それをやめてしまえば身体能力は元に戻ってしまうということです。どんなに優れたアスリートも、引退してトレーニングしなくなってしまえば以前のようなパフォーマンスを発揮することはできません。日常生活レベル以上の負荷を与え続けて作り上げた肉体は、その日常生活レベル以上の負荷が無くなってしまえば、元に戻ろうとしてしまいます。

 

また一般的に、短期間でつけた身体能力は短期間で落ちやすく、時間をかけて培った体力は、落ちるのも緩やかであると言われています。長い年月をかけてトレーニングしたマラソン選手の持久力は、引退してもなかなか一般レベルまで落ちることはありませんし、若いころにある程度筋肉量を高めておくことは、生涯にわたってその筋肉量が維持されやすいと言います。

 

とは言え、これからもパフォーマンスを高めていく必要のあるアスリートは、継続的にトレーニングに励んでいかなければならないわけです。学生であればテスト休みや長期休暇で、部活動でのトレーニングをしばらく休止する期間があるかもしれません。しかし、トレーニングを休みすぎてしまえば当然トレーニング効果も失われていきます。

 

地道にコツコツと、トレーニングを続けていくのが大事です。

特異性の原理

「特異性の原理」とは、トレーニング刺激に応じたトレーニング成果しか、得ることはできないということです。例えば、腕の筋力トレーニングをしても、脚がムキムキになっていくことはありません。陸上競技場のトラックでダッシュを何本も繰り返したところで、プールで泳ぐスピードはたいして速くなりません。このように、そのトレーニングに特異的な要素しか向上しないということが「特異性の原理」です。

 

この特異性の原理に則ると、短距離走のタイムを上げたければ短距離走の練習をするのが一番良いことが分かります。どんなに長距離走の練習をしても、短距離走の結果には結び付きにくいでしょう。または最大筋力を高めたいのに、軽い重さでの筋力トレーニングばかりしていても、効果は薄いことが想像できます。

 

このように、目的に応じたトレーニングを考えるためには、「特異性の原理」をきちんと考慮しておくことが大切です。

 

 

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