短距離走には上半身の筋力は要らないだとか、有酸素系の能力は要らないといって、それらのトレーニングを全く行わないことは好ましくありません。スポーツのパフォーマンスには、ある特定の要素・能力だけが関わっているということはありません。あらゆる能力が複雑に絡み合って、高いパフォーマンスにつながっています。
このことから、ある要素だけをトレーニングするのではなく、パフォーマンスに関連し得る全ての能力を、全体的に高めていくことが重要ですよ…というのが「全面性の原則」です。
偏った栄養の食事だけでは、健康を損なってしまうのと同じように、トレーニングも好き嫌いなく、まんべんなく強化していくことが大切です。