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短距離が速い人なぜ足音が大きいのか?

トップスプリンターの足音

トップスプリンターの足音を聞いたことがあるでしょうか?

 

一流選手が出場する競技会のサブグラウンドに行ったり、レースを近距離で観察していると、彼らの足音を聞くことができます。

 

その足音というのは衝撃で、地面から「バチバチッ」という音が鳴っているように聞こえるくらいです。

 

足音が大きいのは良くないこと…と捉えられることもあるかもしれませんが、一流スプリンターにはそのような足音の選手が多いのも事実です。

 

では、一流スプリンターの足音が大きく聞こえるのはなぜなのでしょうか?


足が速い人は接地時間が短く、地面に大きな力を与えている

足が速いということは、接地中に身体が前に速く進んでいることを意味します。

 

ということは、ゴムゴムの実を食べて脚が長くならない限り、必然的に接地時間は短くなります。

 

 

また、走っている間は自分の身体を空中にちょっと浮かせられるくらい、地面に力を伝えなければなりません。ヒトは少し弾みながら走っています。

 

自分の体重を空中に浮かせるためには、鉛直方向(縦方向)の「力積」を増やすことが重要です。

 

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・「運動量・力積」とその求め方

 

力積とは、力とその作用時間をかけたものです。これが大きいほど、自分の体を加速させることができます。つまり、大きな力で長い時間地面を真下に押すほど、自分は上に飛び上がることができるわけです。

 

なので、自分の体重を浮かせるためには、一定の力積を獲得する必要があります。

 

しかし、速く走るには接地時間を短くしなければなりません。

 

ということは、その分大きな力を伝えられないと、自分の体重を弾ませるための一定の力積を得ることができなくなってしまいます。

 

以下の図は、脚が速い人と遅い人の鉛直方向の地面反力のグラフ(イメージ)です。

 

 

脚が速い人は接地時間が短いけど、その分大きな力を発揮して、一定の力積を獲得しています。

 

対して、脚が遅い人は接地を長くして、一定の力積を得ています。言い換えると、脚が遅い人は接地を長くしないと一定の力積を得られないくらい、筋力に乏しいわけです。

 

したがって、特に脚が速い一流スプリンターは、短い接地で大きな力を発揮しているから、接地のインパクト、衝撃が大きく、足音が大きくなっていた…と、考えられます。

 

いわゆる「鋭い接地」ができているわけです。

 

鋭い接地ができるためのトレーニング

では、鋭い接地をするためにはどのようなトレーニングが必要なのでしょうか?

 

それを達成するための代表的な能力として「接地で潰れにくい脚(膝や足首)」が挙げられます。

 

接地のインパクトに耐えられず、脚がグニャッと曲がってしまうと、地面に大きな力は伝わりません。

 

なので、脚を非常に硬いバネのようにできるトレーニングが必要です。

 

以下は、それに関連するトレーニング例です。

 

参考動画(アンクルホップ)

 

参考動画(スピードバウンディング)

 

参考動画(ハードルジャンプ)

 

コチラの動画でも、足首のバネに繋がるトレーニングを紹介しています

 

このようなトレーニングを地道に継続して、接地で潰れない脚を作りあげて、「鋭い接地」を目指しましょう。

 

 

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