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200m走のレースパターン

200m走に必要な要素

200m走も100m走と同様に、最大スピードの高さと記録が深く関係しています(土江ほか,2010)。

 

さらに、疾走距離が長いため、後半の速度低下の小ささも重要です。

 

このように、100m走と比較してスピードに加えより持久力が求められる種目だと言えるでしょう。そして、100m走などの直線種目と異なり、曲走路でのスプリントを含むため、より効率的なコーナーリング技術が必要となります。

 


200m走のレースパターン

 

 

図の通り、コーナーで最大スピードに達するため、コーナーリングの重要性がさらによくわかると思います。

 

また、200m走では、曲走路を抜け直線に入ったとき、速度が少しだけ上がることがあるようです(土江ほか,2010)中にはコーナーを抜けたこの地点で最大速度が出現する選手もいるようです。

 

2007世界選手権大阪男子200m走での報告(土江ほか,2010)では、決勝進出者全員が60から80m区間で最高速度に達し、コーナーを抜けた後の直線での速度向上が、主に上位者で見られたといいます

 

 

参考動画(2007年大阪世界選手権男子200m決勝)

 

このように、200m走では最大スピードに加え、コーナーリングの技術、コーナーから直線へ変わる区間での速度維持、向上が望めるようなペース配分とスピードの持久性が重要で、その能力向上に向けたトレーニングを考えていく必要があります。

 

 

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参考文献

・土江寛裕, 小林海, & 持田尚. (2010). 世界選手権 Osaka2007 における男子 200m の走速度およびピッチ・ストライドの分析 (日本陸連科学委員会研究報告 第 9 巻 (2010) 陸上競技の医科学サポート研究 REPORT2009). 陸上競技研究紀要, 6, 72-84.

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