トレーニング効果を運動パフォーマンスにつなげるためには?

 

「体力トレーニングの概念」
「トレーニング効果の転移」

 

でも述べた通り、短距離練習をせずに筋トレだけでは、パフォーマンスは上がりません。

 

ここでは、短距離、筋トレというワードにとらわれず、トレーニング効果をパフォーマンスにつなげるための仕組みについてみていきます。

 

 

 

 

☆エンジンだけじゃ車は走らない

 

車を動かすためには、エンジンだけではなく、運転手ガソリンタイヤ吸排気口燃料等各種供給菅などが必要です。

 

これらどれ一つ欠けても、車はうまく動きません。

 

 

 

 

人間の身体も同じように、筋肉はエンジンの役割、脳は運転手、ガソリンが糖質や脂質、タンパク質などのエネルギー源、タイヤが力を伝達する骨や腱、関節であり、燃料供給、吸排気口は心肺機能と言い換えることができます。

 

 

 

☆エンジンを大きくするだけでは、パフォーマンスは上がらない

 

例えば、レーサーが乗っているレーシングカーのエンジンが、普段よりも高い出力を出せるようになったとします。

 

では、このレーサーはすぐに、レースで良い結果を残すことができるのでしょうか?

 

 

最高の腕を持つレーサーであれば、すぐに高いパフォーマンスを発揮できるかもしれません。

 

しかし、実際にはエンジンが急に大きくなったことにより、コントロールが難しくなったり、ガソリンが足りなくなってしまったり、タイヤが保たなくなってしまったりと、様々なマイナスの可能性が考えられます。

 

このように、エンジン一つが急に大きくなっても、すぐにパフォーマンスにつながるわけではないのです。

 

エンジンが大きくなれば、当然ハンドルの扱いは難しくなります。

 

大きなエンジンで出すスピードに対応して、ハンドルをコントロールする練習をしなければパフォーマンスにつながりません。

 

したがって、図のような運転手以外の各要素を部分的に伸ばしたとしても、結局は、その車を使いこなす、運転手の技量、脳を鍛えなければパフォーマンスには繋がりにくいのです。

 

つまり、競技そのものの練習をすることです。

 

 

 

 

 

☆目的のパフォーマンスには何が求められているのか?

 

運動パフォーマンスと言っても、様々なものが考えられます。

 

それは運動競技種目によって多様です。

 

持久走であれば、長くエネルギーを供給し、効率よく運動を続けられるための能力が重要です。

 

短距離走であれば、爆発的でスピーディーにパワーを生み出す能力が重要です。

 

このようにパフォーマンスに要求される能力は、運動種目によって異なります。

 

自分が目的とするパフォーマンスに必要な要素をしっかりと理解して、自分に足りないものをトレーニングして、競技の練習につなげていくことを繰り返していく。

 

これが、トレーニング効果をパフォーマンスにつなげるための方法であると言えます。

 

 

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