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ハードル走のルール

ハードルの構造

ハードルの構造は以下の通りです。現在では、ハードルの横木にはプラスチック製のものが増え、リード脚や抜き足がハードルにかすったり、少しぶつかったりしても痛くない、大きく減速しないように進化しています。

 

 

 

ハードル間(インターバル)の距離設定、高さ

110mH

110mHでは直線コースに10台、等間隔で並べられたハードルを越えながら走ります。ハードルの高さは一般規格で106.7cmです。一般的には、スタートから1台目であるアプローチ区間を8歩、インターバルを3歩で走ります。これである程度走るストライド(歩幅)が決まってしまうため、記録を向上させるためにはアプローチ区間やインターバルのピッチを高めるほかありません。

 

 

しかし最近では、アプローチ区間を7歩で走る選手も多く、現世界記録の12.80を保持するアメリカのA・メリット選手も7歩を使用する選手の一人です。

 

関連動画

 

 

100mH

110mHと同様、直線コースに10台、等間隔で並べられたハードルを越えながら走ります。ハードルの高さは一般規格で84.0cmです。男子よりもハードルが低く、よりスプリント能力が重要視されるのが女子ハードル種目の特徴であるとも言えるでしょう。

 

 

関連動画

 

 

 

400mH

一方で400mHは、トラック一周400mに35m間隔で置かれた10台のハードルを越えながら走ります。ハードルの高さは男子で91.4㎝、女子で76.2㎝です。曲走路でのハードリングは、インターバルの歩数を切り替える技術、逆足でのハードリング技術、そしてペース配分など、実に様々な能力が求められます。

 

 

関連動画

 

 

関連記事

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知っておきたいハードル走のルール

手で倒したら失格ですか?

当然、わざとハードルを倒して走れば失格になります。わざとで無ければ失格にはなりません。これは、審判長の裁量によって決められます。

 

例えばリード脚がハードルに正面からぶつかって、ハードルが倒れてしまっても、わざとだと判断されなければ失格にはなりません。しかし、リード脚を上げようと思えば上げられるはずなのに、十分に脚を引き上げておらず、その結果ハードルを倒した…と判断されれば失格となります。

 

手でハードルを倒して走ることは論外ですが、特に初心者が多い試合で、ハードルの踏み切りに足を合わせられず、速度を完全に失ってしまったような場合、ハードルに手を添えて乗り越えることが認められています。

 

 

隣の選手に腕が当たったら失格?

隣のレーンの選手に腕が当たり、レースを妨害したと判断されると失格

 

ハードルをクリアするとき、腕を大きく横に振ることで隣の選手と接触してしまうことはよく起こります。これによって、他選手を妨害し、深刻な影響を与えたと判断されると、その妨害した選手は失格となります。

 

参考動画

 

その後、妨害を受けた選手を含めて再レースが命じられたり、それが予選や準決勝などのラウンド途中である場合は、一人で再レースが実施されたり、救済措置として、次のラウンドに進むことが認められることがあります。

 

 

脚がハードルの横に出たら失格?

ハードルを越える時、脚(足)がハードルからはみ出て、ハードルよりも低い位置を通ったら失格です。

 

ハードル走では当然、ハードルを跳び越えなければなりません。この時に、膝や足部などがハードルからはみ出て、かつハードルより低い位置を通ってしまうと、ハードルを跳び越していないと判断され、失格になってしまいます。

 

 

これは、抜き脚、リード脚問わず適応されます。特に曲走路でハードリングを行う400mハードルの選手は要注意です。なぜなら、左脚踏み切り選手が、コーナーギリギリをせめてハードリングをすると、抜き足の膝がハードルの横に出てしまいやすくなるからです。

 

関連記事

手で倒したら?隣の選手に腕が当たったら?脚がハードルの横に出ちゃったら?ハードルを越えるルール

 

 

参考文献

・陸上競技ルールブック2019(トラック競技).日本陸上競技連盟競技規則第3部.https://www.jaaf.or.jp/pdf/about/rule/1911.pdf

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