オリンピックの創始者・・・それがクーベルタンという人です。
クーベルタンはパブリックスクールの教育において、スポーツが社会性や身体、知性、精神のバランスのとれた発達に重要な役割を果たしていることに感銘を受け、スポーツは青少年への教育に効果的な活動であるという確信をに至ります。
やがてクーベルタンは、1894年のパリ国際アスレチック会議という場で、「現代社会にオリンピックを復興させられれば、世界の人々が4年ごとに1つの場に集い、平和と騎士道精神に則った競技の数々が素晴らしい国際主義を生み出すだろう」と、オリンピック復興計画への賛同を求めました。その後、この計画は多くの支持を集めることになります。
この時代は各国が覇権を争う「帝国主義」の時代でした。そんな中で「人間教育」や「世界平和」を掲げたオリンピックは、この時代にとって画期的なものでした。
しかし、結果的にオリンピックは国家の「連帯」を促すだけでなく、「競争」を助長する祭典としての歴史を刻んでいくことになってしまいます。