トレーニング指導者や選手が科学的知見を深めることで得られる3つの大きなメリット

トレーニング指導者や選手が科学的知見を深めることで得られる3つの大きなメリット




トレーニング指導者や選手が科学的知見を深めることで得られる3つの大きなメリット

 

 

スポーツ、トレーニングに関する科学的根拠(エビデンス)に触れ、その解釈について考えを深めておくことには、多くのメリットがあると言えます。ここでは、そのメリットを以下の3点に絞って紹介していきます。

 

 

他人への説得力が増す

 

選手や指導者として活動していれば、自分が考えたトレーニングやその計画について、他人に説明する機会が1度はあるはずです。そんな時に、どのような説明をするでしょうか?例えば以下のような話をしてしまってはいないでしょうか?

 

 

「俺はこの練習をやって強くなってきた。だからこの練習は効果があるんだ。やるべき。」

 

 

話している人が高いレベルの競技実績を持っていたりすると、このような説明は異様な説得感を持ちます。しかし、次のように反論されてしまったら、どうしましょう。

 

 

「その練習は、あなたには効果があったかもしれないけど、私たちにも効果的である根拠はどこにあるの?あなたレベルの選手であれば、やれた練習かもしれないけど、私たちのレベルでも本当に効果のある練習なのか?」

(「練習の効果ってなんやねん」と言う話は置いといて)

 

 

自分の経験だけでしか、その練習の意図や効果について話すことができないと、このような突っ込んだ質問をされてしまったとき、非常に焦ってしまいます。もう少し詳しい説明ができた方が、聞く側としても信頼感が生まれます。特に、自分が指導者の立場にある場合、その練習メニューに対する選手からの信頼感は重要な意味を持ちます。選手が自信を持って練習に打ち込めなくなるからです。

 

 

そんな時に、自身の経験のみでなく、科学的な面から説明できた方が、より説得力は増しますし、説明を受けた選手の知識も増えます。何のためにこの練習をやるのかがより明確になるので、ただ言われた練習をこなすよりも、トレーニング効果も違ってくることでしょう。

 

 

何より、その練習やトレーニングの効果について説明できることは、指導者としての義務であるとも言えます。トレーニングを処方する人を、お医者さんに例えてみると分かりやすいです。

 

 

「この症状がある人には、この薬を飲むのじゃ。大丈夫、前の患者はこれを飲んで治ったから。」

 

 

病院で、処方する薬に対してこのような説明をする人は、間違いなくヤブ医者だと、すぐに判断できるでしょう。「俺はこの練習で強くなった。だからこの練習は効果がある。」とは、この説明と何ら変わりません。ヤブトレーニング指導者と判断されたくなければ、そして選手が限られた時間の中で、良い成長を遂げるためにも、科学に対する理解を深めておくことが重要です。

 

 

 

情報を吟味できる能力がつく

 

自社企業の製品が売れるように、情報を上手く見せていたり、実績のある著名人からのコメントを利用して、異様な説得感を持たせるように仕向けていたり、「このトレーニングは科学的に証明されています!」との文句が安易に使われていたり…

 

 

科学的な知見について、その理解を深めていれば、上記のような世の中のご都合主義ともいえる情報に惑わされることが少なくなります。その情報の問題点はどこにあるのか?を見抜くスキルが徐々についてくるからです。全くもって、そのスキルが無い人は、「有名選手も愛用!究極のダイエットサプリ!」「効果が14.5倍になることが研究で証明された!超短時間、腹筋トレーニング!」のような売り文句でさえも、簡単に信用してしまいます。

 

 

ある程度、その分野に精通している人であれば、その胡散臭さに鳥肌が立ってしまうレベルですが、その分野についてほとんど何も知らない場合では、無意識のうちに批判的吟味とは疎遠な生活をしているということを認識しておきましょう。

 

 

このサイトをご覧になられている方々であれば、スポーツ、トレーニング、体育についてある程度興味を持たれている方がほとんどだと思いますが、まったく無知の分野に関する情報を、自分はどのように手に入れようとしているかを、想起させてみてください。その情報はどこから仕入れたものでしょうか?人は知らず知らずのうちに、信頼性の低い情報を鵜呑みにして、それを活用しようとしてしまっているものです。情報を批判的に吟味すると言うことは、思ったよりも難しいわけです。

 

 

しかし、いくら難しいとはいえ、少なくとも自分の専門にしている分野においては、信頼性の高い情報を仕入れることができなければいけません。その信頼性の判断力を高めていくためにも、科学的な知見とはどういうものなのかについて触れ、その解釈を日々深め続ける作業が必要になります。

 

 

 

間違った情報発信を防げる

 

最初の「説得力」の話とも関連しますが、選手や指導者として活動していれば、必ず「情報発信」をする機会があります。他の選手にアドバイスをするのも、多数の選手の前で何か話すことも、同じ選手や指導者を対象に講演会、勉強会を開くのも、SNSで自分の考えや利用価値の高そうな情報を紹介するのも、すべて情報発信です。

 

 

もしも、情報をよく吟味せずに、間違った情報を不特定多数の人に発信してしまったら、どうなるでしょうか?その情報が間違っていると判断できる人であれば、すぐにそれが間違いだと分かります。しかし、あまりその分野に精通していない人は、その情報を鵜呑みにしてしまいがちです。

 

 

鵜呑みにしても、たいして影響のない内容であれば問題は無いのですが、最も厄介なのは、その間違った情報によって、誰かが被害を被ることです。そして、スポーツやトレーニング関連の場合、その間違った情報を鵜呑みにしたことによる被害が、非常に分かりにくいと言うのも難点です。ここまで幾度となく登場した以下の文章ですが…

 

 

「俺はこの練習で強くなった。この練習には効果がある!」

 

 

有名アスリートなどの、著名で影響力のある人物からこのようなセリフを聞くと、影響されやすい選手や指導者は、その言葉を信じ、練習内容を変えたりすることがしばしばです。

 

 

その練習が本当に良いものであれば特に問題は無いのですが、それによって今まで行ってきた標準的な、基礎的なトレーニングを疎かにしてしまったり、過度な刺激によってケガが絶えず起きてしまったり…ということにつながってしまえば、それは悪影響を与えたということになります。

 

 

 

 

そして、実際にそのような悪い結果が起きてしまったとしても、原因が「あの著名な人が言っていた練習方法」による影響だったことには、なかなか気づけなかったり、たまたまだ、最近気がたるんでいた、自己管理が甘かったなど、原因を他に追求してしまいがちなのも人間です。

 

 

このようなことを防ぐためにも、情報発信者が、トレーニング現場での悪影響の原因となってしまわないよう、細心の注意を払う責務があるはずです。受け取る側のリテラシーも同様に重要です。

 

 

知らず知らずのうちに「トンデモ」トレーニング理論の発信者になってしまわないためにも、やはり、科学的な知見に触れたり、その解釈を深めていくような地道な努力は、続けた方が良いでしょう。



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