合宿や試合などで、長時間の移動で疲れてしまい、肝心のトレーニングや試合で満足いくパフォーマンスを発揮できなかった・・・ということをよく耳にします。
その原因の一つに、長時間の移動に伴う脚の浮腫みが挙げられます。
それを防ぐため、下肢を締め付けるコンプレッションタイツが活用されています。
ここでは、その状況下におけるコンプレッションタイツの効果はどれほどのものなのかについて紹介していきます。
長時間の移動時における、コンプレッションタイツ着用の効果
Broatchほか(2019)の研究では、バレーボール選手を対象に、長時間の移動時にコンプレッションタイツをつけた群とそうでない群で、垂直跳びのパフォーマンスやふくらはぎのむくみ度合いや、移動中の様々な生理的指標の比較を行っています。
その結果、コンプレッションタイツをつけた方は、何もつけなかった群と比較して、移動後の足のむくみ度合いが低く(ふくらはぎの周囲)、垂直跳びのパフォーマンスが良くなっていました。
また、移動中の主観的な疲労度合も低く、長時間の移動を伴う練習や試合時には、このように下肢を締め付けるようなタイツを活用する価値があるかもしれません。
参考文献
・Broatch, J. R., Bishop, D. J., Zadow, E. K., & Halson, S. (2019). Effects of sports compression socks on performance, physiological, and hematological alterations after long-haul air travel in elite female volleyballers. The Journal of Strength & Conditioning Research, 33(2), 492-501.