スポーツをしている選手の成長を支援するのがコーチの使命です。「コーチングができた」という言葉の本質は、「コーチが選手に知識を教えた=選手が成長する」ではなく、「選手が自ら学んだ=コーチングできた」というところにあるでしょう。
また、選手が自ら「〇〇がやりたい!」と思うモチベーションを「内発的動機」といいます。一方、選手がコーチに指示されて「言われたから〇〇しなきゃ…!」と思うモチベーションを「外発的動機」と言います。
内発的動機は外発的動機よりも、その行動の学習効果や幸福感が高まりやすいため、コーチは選手が自ら行動し、成長していけるような支援をしていかなければなりません。選手の行動を制限し、コントロールする行動はできる限り控える工夫が必要だと言えます。
参考文献
・日本コーチング学会(2017)日本コーチング学会編, コーチング学への招待. 大修館書店.