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「宣言的知識」と「手続き的知識」の違い

「宣言的知識」と「手続き的知識」の違い

 

スポーツ選手のコーチングを行う指導者や体育教師として知っておくべき知識に、「宣言的知識」と「手続き的知識」というものがあります。これは特に、スポーツを教える者として、違いをしっかりと抑えておくべき内容です。

 

 

「宣言的知識」

 

宣言的知識は、簡単に言うと言葉できちんと表せるような知識の事です。例えば「けん玉はスポーツとしても扱われている。」というように宣言できる知識のことです。

 

宣言的知識が豊富な人は、けん玉の技をたくさん言う(宣言する)ことができる・・・ということになります。

 

 

 

「手続き的知識」

 

一方、手続き的知識は「けん玉のやり方」などのような、何かが「できるための手順」ということを指しており、「ノウハウ」とも言われます。例えば、「けん玉のやり方の説明ができる」のは「手続き的知識」があるからです。

 

 

自分はそのスポーツの技名をたくさん知っているけど、どうやったらそれが上達するかは、他人に上手く説明ができない人がいたとします。

 

その人は「けん玉の技名」という宣言的知識はあるけど、「どうやったら上達するか」という手続き的知識には乏しいわけです。

 

 

逆に、「けん玉の技名」はよくわからないけど、「そのやり方」だけは説明できる人は、宣言的知識が乏しいが、手続き的知識が豊富な人だと言い換えることができます。

 

 

スポーツの技名や、道具の名前(宣言的知識)も、技術上達のノウハウ(手続き的知識に)も、人に何かを伝達するときにはなくてはならないもののはずです。

 

 

よって、効果的にコーチングを行うためには、これらの知識をバランス良く身につけていく必要があります。

 

 

 

 

参考文献

・日本コーチング学会(2017)日本コーチング学会編, コーチング学への招待. 大修館書店.

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