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100m走において、スターティングブロックからの出だしの素早さは、好タイムを狙うための必須条件です。
ここではスターティングブロックを用いた練習の視点について紹介します。
参考動画(世界一流選手のスタートダッシュ)
自分に合ったスタートの姿勢を探そう
ブロックに足をかけ、用意の姿勢を作るときは、手先や足先だけではなく、股関節や膝など、より大きな力を発揮できる部分に意識を向けましょう。
この時の用意の姿勢には、大きく分けて3つのやり方があります。自分に合ったタイプを見つけましょう。
伸び上がりタイプ
縮んだバネを一気に伸ばすイメージでスタートの1歩目を踏み出します。前後のブロックの幅をやや広げて、お尻の位置は低い状態で構えましょう。
主に前足を使ってブロックを力強く押し、伸び上がるようにスタートします。
低い位置から爆発的にブロックを蹴るためには筋力やパワーが必要です。そのためこの伸び上がりタイプは、股関節や膝を伸ばす筋力、パワーの高い人向けの方法だと言えます。
倒れ込みタイプ
お尻を高く保ち、前へ倒れこんで行く力を利用して、素早く足を前に引き出していくスタイルです。ブロックの幅をやや狭くして、前へと少しつんのめるように構えてみましょう。
高い姿勢からお尻を落としこみ、前へ倒れこむようにして一歩を踏み出すので、あまり筋力がない人向けの方法だと言われています。
中間タイプ
伸び上がるタイプと倒れ込みタイプの中間タイプです。
倒れ込みながらも、バネを伸ばす力を利用して前へと踏み出します。
スタートから数歩のイメージは?
スタートでは、より無駄なく身体を前方に運ぶことが重要です。そのため、上へピョコピョコと跳ねてしまうようなスタートだと、他に置き去りにされてしまいます。
そうならないためのコツとして、踏み出す足を後ろに巻き上げないように、直線的に運ぶことが大切だと言われています。
足が身体の後ろで巻き上がるようになってしまうと、力が上方向へ逃げやすくなってしまいます。
また、スタートでは足だけでなく、上半身をダイナミックに使うことも重要です。腕を大きく爆発的に振り、身体を前へ引き出していきましょう。
参考動画(T・ブロメル選手のスタートダッシュ)
1歩目を接地しに行くイメージで練習を続けると、爆発的な脚や腕の引き出しが身につき、進行方向をより前へ向けることができるでしょう。