
高いスピードを獲得する
走幅跳は、走って遠くに跳ぶ種目です。そのため、高いスピードで踏み切ることができた方が、当然有利になります。

助走で高いスピードを得るためには、まず自分が発揮し得るそもそものスピードレベルを高めることが必要です。簡単に言えば足を速くすることです。走幅跳の技術練習だけではなく、スプリントトレーニングや筋力トレーニングは必ず行うようにしましょう。
とはいえ、高いスピードを持っていたとしても、助走の中でそれを発揮できなければ意味がありません。なので、助走開始から上手くテンポアップさせて、踏切局面で高いスピードに到達出来るような技術練習も必要になります。
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助走スピードは徐々にテンポアップ
助走は最初から全力でダッシュ!…ではなく、徐々に加速してスピードに乗れるようにしましょう。
助走の距離は高いスピードを無理なく獲得できる範囲にします。動きに意識を向けられる範囲で、リラックスしつつもスピーディーに…という絶妙な力加減を維持できるように心がけます。
やや膝を前でさばくようにして、脚が流れないようにリズムをとり、前のめりになり過ぎないようにしましょう。
助走に弾みをつける
走幅跳の助走では、短距離走のように上下動の少ない、スーッとした走り方よりも、少し弾みをつけたような走りを意識しましょう。

上下動が少ない走りは短距離走では有利ですが、助走のリズムや踏切動作との繋がりを考えると、やや弾みをつけるようにした方が良いと考えられます。
足をフラットに(ベタ足ではない)、踏み込むようにしながら、弾みをつけて、リズム、スピードを高めるような走練習を意識してみましょう。
踏切5〜6歩前にマーカーを置く
安定した助走のためには、踏切数歩前の段階で、接地位置がズレていないことが大切です。そのため、踏切の5〜6歩前にマーカーを置くなどして、そこを踏むような練習を繰り返すことで、安定した助走を磨くことができます。
また、踏切手前だけでなく、助走の前半部分で安定したストライドを維持することも、減速なく踏切を行うために重要です。

特に試合で興奮した状態にあったり、風の向きや強さが変わってしまうと、いつもと同じストライドで走れなくなってしまう場合があります。
自分や外部の状態を冷静に把握して、いつでも安定した助走のストライド、リズムをキープできるように心がけましょう。
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