
走幅跳の踏切動作の特徴
走幅跳の踏切動作は、立ち幅跳びの踏切とは違って、脚の曲げ伸ばしが少ないのが特徴です。
高い助走スピードで踏切に入るため、脚の曲げ伸ばしが大きくなってしまうと力が吸収されてしまって、スピードを上方向への跳躍力に変換できなくなってしまいます。
高いスピードで転がってきたボールに、バチっとブレーキがかかって、上に跳んでいくような踏切のイメージを持ちましょう。

参考動画(走幅跳一流選手スロー映像)
タッタターンッ!で踏み切る
走幅跳の踏切のコツに、「タッタターンッ!」で踏み切ることが挙げられます。
踏切2歩前で歩幅を若干大きくし、その後の「1歩前〜踏切」を素早く「タタンッ!」とさばくことで、より高い踏切速度が得られます。この動作をいかに強く、かつ素早く行えるかが良い跳躍のカギです。

踏切1歩前で少し腰を下げる
また、踏切1歩前で少し腰を下げるようにすることで、踏切で上方向の力を生み出すことに繋がります。実際に、世界のトップ選手でも、踏切手前で重心位置が低くなっていることが分かります。

踏切手前で身体が浮いてしまわないように、スピードを維持しつつやや低く抑えて、踏切脚を前に出すことがポイントです。
踏切脚はスッと前に出す
踏切脚は地面を叩くというよりも、スッと前に差し出して、硬くて反発のあるカーボン製の突っ張り棒みたいに使えることが大切です。
上から叩きつけずに、踏切板に脚を差し出すようなイメージを持ってみましょう。
遊脚や腕のスイングのタイミングを合わせる
踏切とは反対の膝を素早くスイングしたり、腕の振り込みを使うことで、踏切の強さを高めることができます。
この動作を強調したドリルなどを行いながら、実際の踏切で自然とその動作が出るように動作を染み付けましょう。膝だけではなく腰をグッと前に、上に引き出すようにするのがポイントです。

おすすめドリル
参考動画(タターンッ!の意識)
参考動画(走幅跳の踏み切りドリル)
参考動画(走幅跳の踏み切りドリル)