
走幅跳の着地の重要性
走幅跳は、その名の通りどこまで遠くに跳べるかを競う種目です。遠くに跳ぶためには、高い助走スピードで踏み切り、上方向へのスピードを獲得することがまず重要です。
そして、加えて必要になるのが着地の技術になります。いくら高いスピードでジャンプできても、砂場にすぐ足が着いてしまえば、当然記録は伸びません。特に初心者の場合は、この着地が上手くなるだけでも、30㎝近く記録が変わることもあると言われています。着地はそれほど重要で、基本的な技術だと言えるわけです。

走幅跳の着地の意識
着地が上手くなるためにはどういった意識が必要になるのでしょうか?まずはトップ選手の着地動作を見てみましょう。
参考動画
このように、走幅跳の着地では、長座の姿勢で足を前に投げ出すような動作がなされていることが分かります。そして、着地した足の痕跡あたりにお尻を滑り込ませるようにして、距離を稼いでいます。これができずにすぐに足を下ろしてしまうと跳躍距離が稼げません。
具体的な意識としては、以下の図を参考にしてみましょう。着地手前で脚を折りたたむように、胸に膝を引き付け、腕を前から後ろに振り込むようにして、足を前に放り出すイメージです。
長座の姿勢でできる限り遠くに足が着けるようにしてみましょう。ズボンをはくような動作で着地位置にお尻を滑り込ませます。

走幅跳の着地の練習
立ち幅跳び着地
このような着地を身に付ける練習として、まずは立ち幅跳びからの着地練習が挙げられます。伸び上がるようにジャンプした後、ズボンをはくように着地をします。着地位置に目印をつけて、そこに足⇒お尻を滑り込ませるようにしてみましょう。
膝立ち振り込み&マット着地
膝立ちの状態から、腕と足を前に振り込みながら、長座の姿勢で立ち上がります。腕の振り込みと足の投げ出しのタイミングを合わせるように意識をしましょう。
その後、鉄棒にぶら下がった状態から、高跳びで使うマットへ着地します。腕の振り込みと足を前に放り出す感覚を身に付けましょう。勢いをつけすぎるとマットからはみ出てしまい危険なので注意します。鉄棒でなくとも3~4歩助走をつけてマットに跳び乗るような形でも練習できます。
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