走幅跳の特徴とトレーニングの視点

走幅跳の特徴とトレーニングの視点




走幅跳の特徴とトレーニングの視点

 

走幅跳とは

 

走幅跳とは、その名の通り走ってどこまで遠くに跳べるかを競う種目です。スピードだけでなく、瞬発力や調整能力も必要とされるので、体育の授業や体力テストでも用いられることがあります。

 

 

この記録の世界記録は1991年にマイク・パウエル選手がマークした8m95cm、女子では1988年にガリナ・チスチャコワ選手がマークした7m52cmです。

 

 

参考動画

 

 

 

100mのようなスピードが大切

 

走幅跳では、どれだけ遠くに跳べるかを競う種目です。そのため、高いスピードが出せた方が有利になるのは当然のこと。実際に、1984年のオリンピックでの走幅跳の優勝者であるカールルイス選手は、100mと200m、4×100mリレーでも金メダルを取っているほどのスピードの持ち主です。

 

 

このように、走幅跳の記録が良い人には、100mのようなスピードの高い選手が多くいます。

 

 

実際に、走幅跳の助走中のスピードは、走幅跳の記録と強い相関関係にあることが分かっています(図からわかるように、踏み切りでの上方向への速度も大切です)。

 

 

 

 

そのため、トレーニングを考える際は、このスピードをいかに高められるかを重視していく必要があると言えるでしょう。

 

 

 

踏切局面で高いスピードになるように助走でテンポアップ

 

いくらスピードを出す能力があっても、それを走幅跳の助走で活かせなければ意味がありません。走幅跳では助走を始めてから踏切に至るまでの間でスピードに乗れるかが非常に重要だからです。

 

 

助走を長くして、最初から100m走のスタートのように全力で加速してしまうと、踏切手前では疲れて減速してしまいますし、逆に助走が短すぎると、スピードに乗る前に踏切を迎えてしまいます。

 

 

助走開始から上手くスピードをテンポアップさせて、踏切局面で高いスピードが得られるように調整をしていく必要があります。

 

 

 

減速を抑えて、踏切を合わせる

 

いくら上手くスピードに乗ることができたとしても、踏切位置が上手く合わずに、歩幅が大きく変化してしまい、踏切手前で減速してしまっては、高いスピードで踏み切ることはできません。

 

 

したがって、高めたスピードを落とさないように、正確にストライドを刻んでいく能力も必要です。

 

 

特に初心者では、助走の前半から試技ごとのストライドのズレが大きく、踏み切り手前で急激に修正するような傾向がみられます。一方、熟練者では、助走の前半からストライドの乱れが小さいことが分かります。

 

 

 

 

 

助走の途中にマーカーを置いたりして、踏切板との距離感をいち早く掴めるようにしたり、風を読んで助走の開始位置をずらしてみたり、工夫をしながら、その感覚を研ぎ澄ませていきましょう。

 

 

 

踏切で、程よくブレーキをかける

 

走幅跳の踏切は、立ち幅跳びと違って、いかにブレーキをかけられるかが大切です。

 

 

立ち幅跳びの踏切動作は、脚の曲げ伸ばしを大きく使いますが、走幅跳では、踏切板に脚をスッと出して突っ張り棒のように衝撃に耐えて、助走スピードを上方向に転換するようなイメージになります。

 

 

 

 

この時、立ち幅跳びのように脚が大きく曲がってしまうと、力が吸収されてしまい、上手くブレーキをかけることができない、潰れた跳躍となってしまいます。

 

 

そのためトレーニングでは、脚全体を硬いカーボン製の突っ張り棒のように使えるような、バネ的な筋力を高めていくことが大切になります。

 

 

 

踏切では腕や足をスイング

 

踏切では、踏切脚だけではなく、反対側の脚や、腕の振り込み動作を使うことで、より強い踏切ができます。

 

 

腕を振り込んでその場連続ジャンプをやるのと、腕を後ろに組んだまま連続ジャンプをするのでは、明らかに腕の振り込みを使った方が高くジャンプできます。

 

 

また、踏切とは反対側の腿を素早く前に引きつけることでも、その効果を得ることができます。

 

 

 

 

空中動作

 

走幅跳では、「そり跳び」「はさみ跳び」「かがみ跳び」などの空中動作があります。

 

一見、この空中動作で飛距離を伸ばしているようにも見えますが、実は空中動作を行うことで、前に進むエネルギーを生み出すことはできません。身体が宙に浮いた状態では、いくら手脚をバタバタさせても、外からエネルギーを得ることができないからです(空気抵抗を除く)(下図はそり跳び)。

 

 

 

 

では、なぜ空中動作をやるのかというと、着地で脚を前に放り出しやすくするためです。砂場に着地する前に、脚を前に放り出し、そこに腰を滑り込ませるようにする事で、距離をかなり稼ぐことができるわけです。

 

 

このように、走幅跳には様々な技術とともに体力が必要な種目です。自分の長所は何か、逆に弱点は何かをキチンと把握して、トレーニング内容を考えてみましょう。

 

 

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・走幅跳のバイオメカニクス(走幅跳のコツ)

 



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