ウエイトトレーニングルームで起こる怪我の発生率は、実際の競技スポーツで起こるものよりも低いです。
トレーニングルームでの怪我は、1000時間のトレーニングにおいて、おおよそ2.8回と概算されています。
そして、そのほとんどは腰背部や膝、足部の過度な負担増加によって生じているようです。
特に、怪我はトレーニング負荷を増やそうとしたとき、スポーツを始めた最初の2週間、休養期間後にトレーニングを再開したときにみられやすく、このような状況の時は特に注意が必要だと言えます。
しかし、これらの特徴に男女差はなく、女性だからと言ってウエイトを用いたトレーニングは危険である…というのはありません。
また、バスケットボールやバレーボールにみられる前十字靭帯の怪我の発生率は男性よりも女性で高く、これには女性の方が前十字靭帯の厚さが薄いことが原因として挙げられています。
適切な筋力トレーニングを実施することで、これらの怪我は防止することが男女問わず可能です。
参考文献
・ブラディミール・ザチオルスキー&ウイリアム・クレーマー(2009)高松薫監訳,図子浩二訳,筋力トレーニングの理論と実践.大修館書店.