
※宮下(2012)より作成
14-16秒台の選手では1-3台目あたりで最高速度が出現する傾向があります。そして13秒台の選手になると4-6台目付近で最高速度が出現しやすいと言われています。
また、初心者など「インターバルを3歩で走るのがやっと」という選手では、1台目から2台目の最初のインターバルで最大スピードを迎えやすいです。なぜなら、3歩で走るのがやっとで、その後加速しているどころではない場合が多いというわけです。
なので、初心者がまず目指すべきは、スタートから3台目~5台目までをしっかり3歩で刻めるように、スピードを向上させることだと言えます。インターバル後半の持久力はそのあとと言えるでしょう。
また、世界トップ(13秒前半)で活躍するためにも、スタートから第4~5インターバルでの最大スピードをどれだけ高められるかが重要だと言われています(柴山ほか,2019)。
したがって、トレーニングでの基本は、どのレベルであっても「最大スピード」を高めるトレーニングにあるべきことが伺えます。