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「俺全然走り込みしてない」を信じてはいけない

信用できない言葉「私全然勉強してない」

「俺は全然本数走ったりしてないよ。練習は量より質だよ!」

 

こんな話を聞いたことはないでしょうか?

 

この言葉を鵜呑みにしたA選手のシナリオについて考えてみましょう。(あくまで例です)

 

強豪校の選手から「ウチのチームは全然本数走ったりしてないよ。練習は量より質だよ!」

 

これを聞いたA選手は「そうか。たくさん走り込んでも対して効果はないのかな?」と考えます。

 

そう思って、以前の冬季練習まで4000mくらいだった1週間の総スプリント距離を、約半分の2000mにしてしまったとします。

 

しかし残念ながら、A選手は次のシーズンで思うような記録を残すことはできませんでした。

 

あとあと「は 全然走り込んだりしてない」と言っていた選手に話を聞くと、実はその選手の1週間の総スプリント距離は6000mだったことが判明します。

 

 

このように、「俺は全然走り込んだりしてない」と言っても「走り込んだりしてない」のレベルがかなり違う…と言ったことは良くあります。

 

これと同じように、「私は全然ウエイトトレーニングなんかしてない」と言っていた人が、以前まではかなりのボリュームのウエイトトレーニングをこなして身体を作っていた過去があったり

 

「筋肉はそれほど必要ない」と言っている人が、実は強靭なフィジカルの持ち主であったり

 

と、相手が言っている言葉のニュアンスが、自分の認識とズレている、定義が全然違っていると、このような勘違いが生まれてしまいまう訳です。

 

テスト前に「私勉強全然してないの」と言っている人ほど成績優秀だったりするのと近いものがありますね。

 


圧倒的に違う「普通のレベル」

違った環境にいれば、練習の捉え方、意識、競技に対するモチベーションなどなど、色々な考え方に違いが出てきます。

 

外国に住む人は物事に対する価値観が全然違う…というのと同じようなものです。

 

このことは、圧倒的な結果を出している強豪チームと、そうではないチームの違いにも当てはまることです。

 

自分が「行くのがつらい、でも頑張ってやろう」とやっとの気持ちで取り組んでいる朝練は、他のチームでは「日常」と化しているかもしれません。

 

やっとこさやり切った「辛い練習」も、他のチームでは「当たり前」かもしれません。

 

やっと挙がったスクワット100kgが、チーム内で称賛されても、他のチームではウォーミングアップで行なっている重さかもしれません。

 

頑張って練ったトレーニング方法やトレーニング計画を基に日々トレーニングをやっていたとしても、他のチームでは、経験豊富で優秀なコーチがあらゆる情報を数十年と積み上げられた結果作られたトレーニング計画を当たり前のように実施しているかもしれません。

 

 

このように、自分の普通と他の普通はレベルが全く違っていた、というケースはよくある事です。

 

他者から話を聞くときは、何をどれくらい、どんな意識でやっているのか、できる限り詳しく聞いたり、言葉の定義の食い違いなどに注意する必要があります。

 

そんな強豪に勝つためには?

圧倒的に普通のレベルが違う強豪の選手に勝つためには、どうすれば良いのでしょうか?

 

言うだけなら簡単ですが、それは

 

「強豪よりも普通のレベルを上げる」です。

 

しかし、それを行うにはそれなりの覚悟が必要でしょう。

 

それは何も練習をたくさん頑張る…などではなくて、自分のパフォーマンスを最大限に引き出すために、何をどのように、どういう計画で実施していくか含めて、情報をひたすら集めて、考えに考え抜いて、行動し続けることです。

 

この地道な努力を、強豪の優秀なコーチが行なっているよりも、強豪の選手が行なっているよりも、高いレベルで行います。

 

また、強豪の選手は、全員が全員、自分の頭で考えて、トレーニングを計画して実践しているわけでは無いはずです。

 

コーチに言われた練習をただこなすだけで強くなっている選手もいるはずです。そういった選手は、コーチのもとを離れてしまうと、どうしていいかわからなくなってしまう。そういう場合が多いでしょう。

 

対して、質の高い情報を仕入れて、自分の頭で考えて、トレーニング計画を立てて実践し、反省して、また計画、実践…これを繰り返している選手は、長期的に見て大成しやすいはずです。

 

これは、言われた練習をこなすだけの選手と比較して、自分自身をコーチングするスキルがケタ違いに伸びていくからです。

 

20代を過ぎてから記録を伸ばす選手は、このようなスキルに長けている場合が多いのもこのことが影響していると言えるでしょう。

 

自身でしっかりと考える。考える材料がないなら、その情報を仕入れる。情報の仕入れ方が分からないなら情報の仕入れ方から教えを請う。

 

ただ単に練習するのではなく、そのような面にも努力の矛先を向けられる選手になることで、強豪と言われるチームよりも、普通のレベルを上げられるようになっていくはずです。

 

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