「誰が言ったか」ではなく、「何を言ったか」で物事を判断するためには以下の2点に留意しましょう。
①「何を言ったかで考えるべきなんだな」という「考え方」を持っておく
まずはこの考え方、思考方法を持っておきましょう。誰が言ったかで判断ばかりしてちゃ振り回されてしまうことがある。このことを理解しているだけでも、情報に対する向き合い方は変わるはずです。
誰かの意見を参考にするとき、質問できる機会があるなら、「なぜそう思うのか?」を聞いておくと良いでしょう。
②その分野に関する知識を持っておく
知識がなければ良質な思考は生まれません。「なぜそう思うのか?」を聞くにしても、知識がなければ議論も発展しないでしょう。
その時に参考にすべき知識というのは、誰かの経験…と言った知識ではなくて、客観性の高い知見です。
つまり、トレーニングの教科書に載っているような知見や、その根拠となるような知見です。
このような知見は、多くの人にとって当てはまり、なぜそう言えるのかが十分に検証された内容である可能性が高いです。
そのような客観性の高い情報と、個人の意見、体験談にズレが生じている場合は特に注意するようにしましょう。
また、そのズレに気づくためにも十分な知識が必要になるわけです。
権威ある人物、著名人の経験談というのは、非常にためになる内容を含んでいる場合が多いのは事実です。
しかし、すごい人だから…で判断するのではなく、「その人は一体何を言っているのか?」に注意を向けて、解釈をするようにしましょう。
そしてその内容を吟味し、批判的に考えられる能力は身につけておくべきです。
そのためにも既存の知識、客観性の高い、基本原則と呼ばれるような知見を十分に勉強しておく価値があると言えるでしょう。