トップスピードでの走りの意識を変えてみよう(逆振り子の意識)

トップスピードでの走りの意識を変えてみよう(逆振り子の意識)




トップスピードでの走りの意識を変えてみよう(逆振り子の意識)

 

 

短い距離のスプリントとトップスピードでの走りの違い

 

野球の走塁や、サッカーの急激なダッシュなど、比較的短い距離を走るスプリント動作と、陸上短距離100m走などの最高速度局面でのスプリント動作は同じものではありません。

 

 

短い距離を爆発的に加速するスプリント動作は、身体が前傾しており、地面を押し込むように蹴りだして前へ進んでいきます。一方、トップスピードでのスプリントでは、上体は地面と垂直に近く、地面に足が着いている時間(接地時間)が非常に短くなります。

 

 

 

 

このような違いがあることから、当然2つのスプリントでは、必要な意識も違ってくると考えられます。ここでは、特に「トップスピード局面でのスプリントの意識」について、簡単に紹介しておきます。

 

 

トップスピードでの走りのコツ(逆振り子をイメージしよう)

 

トップスピード局面では「逆振り子」をイメージすると良いかもしれません。一般的に言われる「振り子動作」は、下の図のように股関節を中心に脚を前後に大きく振り回すような動作になります。

 

 

 

 

しかし、トップスピード局面では、自分の身体がとても速いスピードで前に進んでいるため、実際には接地位置を中心に、身体が前に進んでいます。このような状況で「振り子動作」のように、脚を前後にひっかきまわすようにしてしまうと、ハムストリングに余計な負荷がかかったり、脚が必要以上に流れて、前に引き出しづらくなったり、さらにはオーバーストライドでピッチが大幅に低下してしまうことにもつながってしまいます。

 

 

もしも、ハムストリングにやたら負担を感じたり、上手くピッチが上げられない、脚が流れ気味になってしまうという選手がいれば、走りのイメージを「逆振り子」に変えてみましょう(下図参照)。

 

 

 

 

接地点を中心に、腕や反対側の膝を素早く、前に前に引き出していくような動作を強調します。接地足で必要以上に後ろに蹴らないように、あらかじめ少し力を入れた硬いバネを、地面に付けたらすぐ前に引き出す…イメージです。

 

 

トップスピード局面では、非常に接地時間が短くなり、接地感がなくなっていきます。そのため、地面に接地してから力を入れるようでは、時すでに遅しです。力を入れようとしたときにはすでに接地時間が終了しています。接地脚を伸び縮みしにくいバネのように使って、その他の部位を高速で前に進めていくイメージで走ってみると良いでしょう。



サービスメニュー

・陸上競技のトレーニングを科学的に考える電子book

「スライドで学ぶ~陸上競技の科学~」


・登録時に「ハムストリングの肉離れを防ぐ」をプレゼント

上記電子bookを無料でプレゼント「メルマガ登録」

*メールアドレス
*お名前(姓・名)


・コーチがいない選手、競技経験の無い部活動顧問の先生方へ

「トレーニング指導・メール相談はこちら」


 


トップページへ

 





陸上選手だったらタンパク質は1日体重1kgあたり2g摂ろう

タンパク質は筋肉や腱、骨、血液その他諸々の組織を作る大切な栄養素です。トレーニングをして効率よく筋肉量を増やしたり、筋力を高めていくためには一般の人と比べて多くのタンパク質が必要だと言われています。じゃあどれくらい摂ると良いかと言うと、1日に体重1kgあたり2gくらいを目安にしましょう。体重60kg...

≫続きを読む

クレアチンはみんな必ず利用しよう

クレアチンとは?筋肉に蓄えられているエネルギー源に「クレアチンリン酸」というものがあります。このクレアチンリン酸は、大きなパワーを発揮するのに大切なエネルギー源です。しかし、筋肉の中に少ししか蓄えがないので、そのパワーはあまり長続きさせることができません。※ヒトはATPという物質を分解するときに生ま...

≫続きを読む

筋肉をつけたいなら、カロリー収支をプラスにしよう(筋肥大のためのPFCバランス)

筋肉をつけたいなら「消費カロリー<摂取カロリー」が大前提筋肉は太い方が大きな力を発揮できるポテンシャルが高いです。なので、筋肉を大きくすることはスポーツのパフォーマンスを高める上で重要な土台だと見なすことができます。技術や持久力の向上が無い場合、筋肉自体が増えないとパフォーマンスは上がりにくくなるこ...

≫続きを読む

アスリートが身体を絞れない原因と、パフォーマンスを損なわずに減量する方法

自分の体重をフィニッシュラインまで素早く移動させるトラック種目や、高く遠くに跳んだりする跳躍種目では、余分な体脂肪は重りになります。当然、ある程度絞れている方が有利です。体脂肪はエネルギーなので、体脂肪を減らすためにはそのエネルギーを消費して、体脂肪を分解してあげる必要があります。そのためには摂取カ...

≫続きを読む

陸上選手が必ず基本にすべき栄養摂取(短距離、跳躍、ハードル、投てき)

高いスピードやパワーが必要な陸上競技、特に短距離やハードル、跳躍、投てき選手にとって、身体作りはパフォーマンスを高める基本です。ここでの身体作りとは、その種目それぞれの技術を指すのではなく、筋肉や腱の強さや、その持久性など、身体資源そのもののポテンシャルのことを言います。この身体のポテンシャルを高め...

≫続きを読む

タンパク質が多く含まれている、スポーツ選手にとって便利な食品

アスリートにおけるタンパク質の重要性スポーツのパフォーマンスを高めるために、筋肉をつけてパワーやスピードを向上させることはとても重要です。その筋肉をつけるために大切な栄養素が「タンパク質」です。タンパク質は筋肉を作るための材料になるだけでなく、血液や骨、腱などの組織を作るためにも必要です。関連記事・...

≫続きを読む

トップスピードでの走りの意識を変えてみよう(逆振り子の意識)

短い距離のスプリントとトップスピードでの走りの違い野球の走塁や、サッカーの急激なダッシュなど、比較的短い距離を走るスプリント動作と、陸上短距離100m走などの最高速度局面でのスプリント動作は同じものではありません。短い距離を爆発的に加速するスプリント動作は、身体が前傾しており、地面を押し込むように蹴...

≫続きを読む

膝を固定するようにスプリントしてみよう

トップスプリンターは、膝を固定するようにしながら地面を蹴っている足が速い人はどのようなフォームで走っているのかは、スポーツバイオメカニクスと呼ばれる学問分野の中で、徐々に明らかになってきています(関連記事:「足が速い人の特徴(フォームの科学)」)。その中の重要なポイントの一つとして「足が地面に着いて...

≫続きを読む