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第2回「短距離や跳躍、投てき種目で最強になるには?」

短距離や跳躍、投てき選手のトレーニングの目的地

トレーニングを考えるためにまず必要なことがあります。それは「トレーニングによって我々の身体はどのように変化していくべきか?」を理解することです。まずは、短距離走を例に考えていきます。

 

短距離走で最強になるために何が必要か考えた時に、浮かんでくることと言えばこれです。

 

・誰よりも素早く反応する(0.1秒までで)
・誰よりも素早く加速する
・誰よりもトップスピードが高い
・誰よりも減速しない(スピード維持)

 

 

上記が達成できれば、短距離走では最強になれること間違いありません。どうあがいてもこれは覆りません。

 

そして、急激に速度を高めたり、高い速度で走ったりするときには、当然筋肉でエネルギーを生み出す必要が出てきます。話を筋肉が発揮するエネルギーだけに絞った場合、短距離走で最強になるためには・・・

 

・誰よりも多くのエネルギーを素早く生み出し、それをゴールまで持続させる

 

ということになります。

跳躍選手のトレーニングの目的地

次に、跳躍種目で最強になるために必要なことを考えてみます。跳躍種目で最強になるために必要なことは、以下に集約されます。

 

・誰よりも速い踏み切り初速度
・誰よりも理想的な踏み切り角度(種目により異なる)

 

宙に浮く瞬間の物体の速度がより高く、一番物体が遠くに、または高く跳んでいく角度で投射されていれば、その物体は何よりも遠くに、または高く跳んでいきます。ヒトの身体も同じで、誰よりも高い踏み切り初速度と、その種目に理想的な角度の踏み切りができていれば、誰よりも良い記録を出すことができます。このことは、物理的に覆りようがない事実です。

 

また、走幅跳や三段跳の場合は、誰よりも高い踏み切り初速度を得るために、誰よりも高い助走速度が必要になります。

 

 

個人の技術レベルの話を抜きにして、筋肉のエネルギーのみで話をまとめると、跳躍種目で最強になるためには・・・

 

・誰よりも多くのエネルギーを素早く一瞬で生み出せること

 

が、必要になることが分かります。

投てき種目で最強になるには

投てき種目も同様の考え方をすることができます。物体がどうなれば遠くに飛ぶかを考えると・・・

 

・誰よりも速い投てき物の初速度
・理想的な投射角度(種目により異なる:投てき物の角度や回転)

 

 

が、必要になります。そして、投てき技術の話を取っ払って、エネルギーだけの話をするとやはり

 

・誰よりも多くのエネルギーを素早く一瞬で生み出せること

 

が、必要です。繰り返しになりますが、これらは物理的に必ずそうなることだと言えます。どの種目においても、技術の話を抜きにするのはタブーでもありそうですが、トレーニングの目的地を理解するためには大切な視点でもあると考えられます。

 

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