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短距離走のエネルギー

エネルギーの生み出し方

車はガソリンをエネルギーにして動くように、人間が活動するのにもエネルギーが必要です。人はガソリンではなく、ご飯を食べ、そのエネルギーを生み出しています。そして、人間はこのエネルギーの生み出し方に、大きく分けて2つの種類があります。

 

それが「無酸素系のエネルギー供給系」と「有酸素性のエネルギー供給系」と呼ばれるものです。

無酸素性のエネルギー供給系

 

無酸素性のエネルギー供給系とは、酸素を使わずにエネルギーを生み出す仕組みです。筋肉の中にはクレアチンリン酸という物質や、糖質(グリコーゲン)という物質が蓄えられています。これらを使ってエネルギーを作る仕組みのことです。

 

 

この無酸素性のエネルギー供給は、非常に速くエネルギーを生み出すことができるので、大きなパワーを発揮することができます。

 

しかし、このエネルギー供給の仕組みは、あまり長続きしないという特徴があります。筋肉内に蓄えられているクレアチンリン酸には限りがあるというのが主な原因です。

 

これが400m走やそれ以上の距離で最初から最後まで最大スピードを維持することができない理由、すなわち疲労の原因の一つでもあります。

 

 

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有酸素性のエネルギー供給系

 

一方で、有酸素性のエネルギー供給系とは、酸素を使ってエネルギーを生み出す仕組みです。糖質だけではなく、脂質やタンパク質も分解され、エネルギーを作ります。

 

無酸素生のエネルギー供給系がハイパワーを生み出すのに効率が良く、長続きしないのに対して、有酸素性のエネルギー供給系は、大きなパワーは生み出せないが、非常に多くのエネルギーを効率よく生み出せるため長続きする特徴があります。

 

運動の長続きが勝負の決め手になる、長距離走では特に、有酸素系の能力が重要になります。

 

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短距離走のエネルギー供給

 

人間は日々絶えずエネルギーを生み出しています。日常生活をしているときも、何かのスポーツ・運動をしているときも、無酸素性のエネルギー供給系と有酸素性のエネルギー供給系はどちらも常に働いています。激しい運動の時は無酸素系だけ、ゆったりとした強度の低い運動では有酸素系だけ・・・というわけではありません。

 

ただ、運動の強度によって、無酸素系と有酸素系の貢献度合いが変わってきます。

 

例えば、短距離走の100m走では、80%が無酸素系のエネルギー供給であるのに対し、200m走では66%、400m走では約50%になると言われています。

 

 

 

 

よく、短距離走は「無酸素運動だ」と言われることがありますが、この図を見ると必ずしも無酸素性のエネルギー供給だけが働いているわけではないということが分かります。10秒足らずで終わる100m走であっても、20%は有酸素系からのエネルギー供給です。

 

これは、体内には予め酸素の備蓄があり、運動開始後数秒で、その酸素を利用したエネルギー供給が始まるからです。たとえ数十秒の間に呼吸をして酸素を取り入れて、それをエネルギーにして…ということを行わずとも、人間の身体は酸素を使ってエネルギーを生み出すことができるというわけです。

 

そして、どの種目においても、その種目特性に応じたエネルギー供給系をトレーニングしていく必要があります。

 

 

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参考文献

・八田秀雄(2009)日本トレーニング科学会編,スプリントトレーニング―速く走る・泳ぐ・滑るを科学する―. 朝倉書店.

 

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