踏み切り時にかかる力
踏み切りでは、当然普通のスプリント時よりも大きな力を地面に加える必要があります。なぜならハードルを越すために自分の身体をより高く浮かせる必要があるからです。大きな力を加えるために、踏切にかかる時間は、通常のスプリントでの接地時間よりも長くなります。

※谷川(2012)より作図
上手い踏み切り動作とは?
より踏み切りをスプリント動作に近づけて、減速を小さくするためには、できる限り膝の曲げ伸ばしを使わずに、踏切足を一本の硬い棒のようにして、より前に短く踏み切れることが重要です。こうすることで、踏切でのブレーキ時間が減り、より高い速度を保って前に踏み切ることができると考えられます。

踏み切りでのコツ
上手い踏み切りを習得するためには、色々なコツがあります。
ハードルの踏み切りのコツ(例)
・一つ奥のハードルめがけて踏み切る
・腰を高くして踏み切る
・「タタンッ!」のリズムでリード脚を素早く引き出す
・初心者の場合:「とにかく強く大きく遠くに踏み切る」
これら以外にも、自分なりの試行錯誤で、短く滑らかで鋭い踏み切り動作を習得していく必要があります。