加速度とは、「速度の変化率」のことを言います。100m走の速度変化(レースパターン)を基に考えてみましょう。

スタート後、選手は急激に加速し、50m過ぎくらいでトップスピード(最大速度)に達します。
トップスピードが11.0m/sで、それに達するまで7.0秒かかったとすると、加速度は11.0÷7.0≒1.57となります。これを平均加速度といいます。
しかし、レースパターンをよく見てみると、スタート直後は急激な加速をしているのに、だんだんと加速は緩やかになっているのが分かります。
つまり、加速度も速度と同様に、平均加速度と、瞬間加速度があるわけです。

瞬間的な加速度が急激なほど、レースパターンの速度曲線の傾きも急になり、そういった選手は、いわゆる「加速力の高いスプリンター」と呼ばれています。
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