やりを投げた瞬間の矛先の角度を「姿勢角」、実際にやりが飛んでいく方向を「投射角」と言います。
そして、姿勢角から投射角を引いた分は「迎え角」と呼ばれています。

やりの姿勢角と投射角(飛行方向)が一致している時、当然やりにかかる「抵抗」は最も小さくなります。
そしてやりの角度が上がり、迎え角が大きくなると、やりにかかる「揚力」は増加していき、45°で最大になります。
つまり、45°の迎え角を保ち続けることができれば、やりはずっと大きな揚力を受け続けることができ、飛距離もグンと伸びていくことになるわけです。
しかし、実際には最初から迎え角を45°の状態でやりを投げてしまうと、全く飛距離は伸びません。
なぜなら、最初から揚力を受け過ぎると、やりが上を向いてしまい、それに伴い抵抗力がかなり大きくなってしまうからです。