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スプリント力(足の速さ)と足首周り(ふくらはぎ)の筋力、筋肉量の関係

ここでは足関節底屈(つま先を下げる)背屈(つま先を上げる)に関わる筋群の大きさや筋力と、スプリント力との関係について紹介します。

 

 

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足関節の底屈・背屈に関わる筋力とパフォーマンスの関係

 

以下は、足関節周りの筋力や筋肉量に関する知見の一部です。

 

 

・足関節背屈筋力と、疾走速度との間に有意な相関関係があった(Alexanderほか,1989)。

 

・足関節底屈(つま先を下げる)筋力と脚の速さに有意な相関関係は認められていないが、疾走中の足関節底屈ピークトルク(一番力が発揮された時の力)は疾走速度と有意な相関関係がある(渡邉ほか,2003)。

 

疾走中の足関節底屈ピークトルクと足関節底屈筋力の間に有意な相関関係がある(渡邉ほか,2003)。

 

・女子選手を対象にした研究で、股関節、膝関節を固定した足関節のみの連続ジャンプ高を、接地時間で除した値(AJインデックス)は、疾走速度と有意な相関関係がある(永原ほか,2013)。
→(つま先だけを使って一瞬で発揮できる力が強い)

 

 

 

足関節背屈筋力について

背屈とは、つま先を挙げる動作のことです。この動作の筋力が足の速さにどのように関与するか、なかなか想像がしづらいかもしれません。しかし、上の研究(Alexanderほか,1989)では、疾走速度との相関がみられています。
 
この理由は、つま先を挙げる動作は、接地直前で大きな足関節底屈トルク(つま先を下げる力)を発揮する準備に、そして離地後に素早く脚を前にスイングするためにも役立つからだと考えられます。
 
地面に接地する直前に、つま先をやや挙げておくことで、つま先を下す動作が行いやすくなり、地面を捉えやすくなることはイメージできます。さらに、地面を蹴りだしたあと、すぐに脚を前に引き付ける際、つま先が下を向いたままだと前へ引き戻す動作は困難になります。

 

つま先を挙げる筋力は、他の筋肉よりもかなり小さいかもしれませんが、100分の1秒を争う競技において、このような細かな要素を見逃すことはできないでしょう。
 
 
 

 

 

 

足関節底屈筋力について

足関節底屈パワーは膝を伸ばす力と同様に、支持期に脚がつぶれて膝や足首の曲げ伸ばし動作が大きくならないために重要です。膝の曲げ伸ばしが大きいと、接地時間が長くなって、速く走ることが難しくなってしまいます。

 

そのため、非常に短い時間の間に、足首で大きな力を発揮できるようにトレーニングをしておかなければなりません。大きな力を発揮するためには、筋肉の大きさは土台になります。しかし、いくら筋肉量が多くても、非常に短い時間で大きな力を発揮できるとは限りません。

 

 

非常に短い時間で力を発揮するためには、力の立ち上げ率を高めて、腱の力を上手く使えるようになる必要があります。
 
 

関連記事

 

・力の立ち上がり率

 

・切り返し運動(SSC運動)①

 

・切り返し運動(SSC運動)②

 

 

 

 

 

 

 

 

 

切り返し運動①でも紹介している通り、一瞬で筋力を発揮して、腱の硬さよりも筋力を大きくできることで、腱を引き伸ばし、そのバネの力を効率よく使えることが重要です。スプリント動作では特にアキレス腱の伸張反射を上手く使えるかが重要です。足首を使って、短い時間で「ポンポンッ!」と弾む能力が高いほど、短い接地時間での走り、すなわち高いスピードでの走りが可能になります。

 

 

 

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参考文献

・Alexander, M. J. (1989). The relationship between muscle strength and sprint kinematics in elite sprinters. Canadian journal of sport sciences= Journal canadien des sciences du sport, 14(3), 148-157.

 

・渡邉信晃, 榎本靖士, 大山卞圭悟, 宮下憲, 尾懸貢, & 勝田茂. (2003). スプリント走時の疾走動作および関節トルクと等速性最大筋力との関係. 体育学研究, 48(4), 405-419.

 

・永原隆, 宮代賢治, & 図子浩二. (2013). 女子短距離走選手を対象とした足底屈パワーテストと疾走能力の関係. スポーツパフォーマンス研究, 5, 279-294.

 

 

 

 

 



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