2016年リオオリンピック時に日本チームが取り入れていたバトンパスは、2008年にメダルを獲得した時のそれとは少し異なります。
2008年にメダルを獲得して以降、なかなかメダルに届かない時期が続きました。
その最中の2014年のアジア大会。
日本チームは中国にアジア記録を更新され、37秒台へと先を越されてしまいます。
それまで世界一だと信じてきたバトンパス技術を表す、100m合計タイムからの利得率も中国の方が高く、走力でもバトンでも、力の差を見せつけられることになりました。

その中で考案されたのが、アンダーハンドパスとオーバーハンドパスの利点を組み合わせた「新アンダーハンドパス」です。受け手のが無理のない姿勢でスムーズに加速しながら、バトン利得距離も確保する新しい方法でした。

2015年北京世界選手権では痛恨のバトンミスという形で終わってしまいましたが、2016年リオオリンピックでは、見事アメリカ(失格)に先着し銀メダルを獲得するという快挙を成し遂げました。
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