
2004年のアテネオリンピックにおいて、日本チームは4×100mリレーで過去最高の4位となりましたが、その後はメダルに届かない状況が続いていました。
そこで2008年の北京オリンピックに向けて、受け渡し区間付近の40mタイムを一つの指標にして、バトンパス精度を高める試みがなされることになりました。

これにより、前走者のスピード、次走者のスピード、バトンの利得距離を包括的に評価できることになります。
参考動画(日本チーム:バトンパス練習風景)
リオデジャネイロオリンピックで日本が銀メダルを獲得した時の40mバトン区間タイムは、元々走力の高いジャマイカやカナダチームのそれよりも速かったようです。

日本チームが銀メダルを獲得できたのは、個々の走力の高さのみではなく、高度なバトン技術の賜物だと言えます。
皆さんも、この40mタイムを活用して、バトンパス精度の向上に役立ててみて下さい。
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参考文献
・小林海(2017)リオデジャネイロオリンピック4×100mR銀メダル獲得への軌跡―科学的データからみた銀メダル獲得への軌跡―.スプリント研究26:7-9.