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トレーニングやサプリメントの効果とアスリートの思い込み

「科学的根拠のあること」と「アスリートが信じること」は必ずしも一致しない

科学的に根拠がしっかりしているようなトレーニング指導をしたり、サプリメントを勧めたりする場合、時たまにアスリートとの意見が合わない時があります。

 

例えば、クレアチンサプリメントは、短時間の高強度運動のパフォーマンスを高める効果が、数々の研究で明らかにされ、科学的根拠が十分に蓄積されてきたサプリメントであるのに、選手がそのことをなかなか受け入れようとしないなどの場合です。

 

こういったケースの背景には、クレアチンを以前飲んでいた期間中に肉離れをしてしまっただとか、なんだか調子が振るわなかったなどの経験があったりします。

 

または、影響力の強い有名アスリートがクレアチンに対して否定的な意見を口にしているのを耳にしたり、誰か絶大な信頼を寄せている人からクレアチンに対して悪いイメージ与えるような話を聞いていたりです。

 

こういうケースだと、指導者がどれだけクレアチンに対する安全性や効果を力説したとしても、そのアスリートの思い込みはなかなか拭えないことがあります(クレアチンはあくまで例です)。

 

 

一方で、科学的な根拠が不十分なのに「すごく効果がある」とアスリートが思い込んでいる場合もあるでしょう。

 

ですがこの場合は、アスリートの思い込み効果(プラセボ効果)によって、そのサプリメントやトレーニングが意外に大きな効果を発動している可能性があることに注意しなければなりません。

 

 


目指すべきは「科学的根拠がしっかりしている+アスリートも信じている」状態

トレーニングやサプリメントに対する最終的な意思決定はアスリート自身に委ねられています。

 

思い込みもなく、科学的根拠もないような手段は論外ですが、科学的根拠がしっかりしていて、かつアスリートもそれを信じていれば一番良いはずです。

 

しかし、アスリートが信じていることと、科学的根拠の度合いが食い違っている場合にはよく考えて助言をしなければいけません。根拠不十分であっても、その手段はアスリートにとって、御守りのように信じている手段であれば、そのアスリートにとっては重要なのかもしれません。

 

特に悪影響がないのであれば、あえてその行いを否定する必要はないでしょう。

 

とはいえ、効果があると思い込んでいる手段に、悪影響があるという科学的根拠が十分にある場合は、待ったをかける必要も出てきます。ここは、指導者の知識や経験をフルに使ってどれだけ説得できるか、その能力が問われます。

 

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