脂質は、皮下や肝臓、筋肉などにトリグリセリド(中性脂肪)として蓄えられています。また、この脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを持っています。
よく言われる「お腹に脂肪がついちゃった…」という時の脂肪は、脂肪細胞のことを指しており、脂肪細胞の80%ほどが脂質だと言われています。
そのため、体重60kgで体脂肪率20%の人は、12000gの脂肪を有し、その中には9600gの脂質があることになります。つまり、9600×9kcal=86400kcalのエネルギー量を蓄えていることになるわけです。
※脂肪細胞の重さ=脂質の重さではない
お腹に脂肪がついた…という時の脂肪は、その「脂肪細胞」そのもののことを指しています。脂肪細胞には、脂質以外にも水分その他の成分が含まれているため、脂肪細胞1kg=脂質1kgではありません。一般に、脂肪細胞1kgには脂質が80%ほどだと言われています。なので脂肪1kgは800gの脂質を有し、800g×9kcalで約7200kcalのエネルギーを持っている計算になります。
食事から摂取された脂質は、脂肪細胞でトリグリセリド(中性脂肪)として蓄えられていると言いました。そしてこのトリグリセリドは、血中に放出される時は、グリセロールと遊離脂肪酸(free fatty acid)に分解されます。
そして、この遊離脂肪酸が、アデノシン三リン酸を再合成するためのエネルギー源として使われることになります。