トレーニングの単調さを避ける
トレーニングの単調さを防ぐことは、モチベーションを保つ一つの手段になり得ます。年がら年中同じトレーニングばかりしていれば、それはさすがに自身へのストレスになることがある筈です。ずっと同じ食事をしていればすぐに食べたくなくなる、食べるのが辛くなるのと似ています。
トレーニングの単調さを避けることは、オーバートレーニングを防いだり、トレーニングの適応順化を防ぐためにも重要だと言われているのも事実です(Meeusen& De Pauw,2013;マトヴェーエフ,2008)。
トレーニングの目的が定まっているのであれば、トレーニング手段・方法は様々考えられる筈です。トレーニングのやり方を変えて、本来の目的が達成できなくなってしまえば本末転倒ですが、その目的がぶれない範囲でトレーニングに幅を持たせることは重要でしょう。
時にはゲーム性を持たせるなどして、辛いトレーニングも楽しくやれる工夫があるとなお良いと考えられます。
スマホの画面を「目標壁紙」変える
目標設定が大事で、いくら立派な目標を立てたとしても、気づいたらその目標を忘れてしまっている自分に気付いてしまうことはよくあります。時が経てば忘れてしまうのが人間です。
その場合の工夫として、スマホのロック画面を自分の目標が書かれているものに変更する、家の目につく場所にそれを貼り付ける…などが挙げられます。
これらはありきたりですが、1日1度でもその目標を確認するキッカケがあるかないかで、日々の行動は変わり得ます。ただ、常に目標に対して努力する、そういう緊張感を持った生活を続けていると、逆に疲弊してしまうタイプの人もいることでしょう。
競技は競技、プライベートはプライベートと分けて生活したい人にとってはお勧めできるものではありません。
目標を公言する
目標を他人と共有すると、「言ったからにはやらなくちゃ。」「他人が自分の目標を知っている。後には引けない。」状況を作ることができます。
精神的に多少しんどくなるようなことでもありますが、必ず達成したい目標があって、それに向かって自分を律する状況を作っておきたい、という人にとっては有効な方法だと考えられます。
個人だけではなかなかモチベーションを保つのは大変です。人との関わりを上手く利用しながら、お互いがお互いを律しあえる関係になれたら良いですね。やるかやらぬかは自分次第とは言いますが、やはり環境は大切です。環境がなければ環境づくりから始めるしかありません…。
SNSの活用
最近ではSNSを利用して、チームのみんなで練習日誌をつける選手が増えてきました。そのメリットとして以下の点が挙げられます。
・練習の振り返りが容易。
・アドバイスをもらいやすい&しやすい
・動画を載せることが可能。
自身の練習状況を赤裸々に残しておくこと、それをチームメイトの目に留まる場所に記述しておくことは、自他のトレーニングの質やモチベーションを向上させていく上で非常に有効なのではないかと考えられます。
他人のトレーニングや、その時の意識や感覚、トレーニングの結果が、他人のトレーニングに役立ったり、他人の好成績が自身のモチベーションを掻き立ててくれる場合があるからです。
また「皆に自分の行動が見られている」というモチベーションの外圧を容易に作ることが可能です。
どういう目的でSNSでの練習日誌を始めるかは人それぞれですが、トレーニングの質やモチベーションの維持向上を図りたいという人にとっては、割と使えるツールなのではないでしょうか。