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良い姿勢の定義(関節反力と脊柱弯曲)

 

 

 

 

学校体育で集団行動をする時、または陸上競技などのスポーツをする時、「良い姿勢を作れ!正しい姿勢を意識しろ!」と言われることはないでしょうか?

 

 

一般的な認識として良い姿勢とは「背筋をピンと伸ばして立つ」ようなことがイメージされます。

 

 

ここでは、この「良い姿勢の定義」と、良い姿勢を作るためには何が必要なのかについて紹介していきます。

 

 

2足で立つためには?

 

ヒトが2足で立つために必要なことは、体重を支える支持基底面から、重心線がはみ出ないように、抗重力筋を使って調整できることです(下図参照)。

 

 

 

 

 

関連記事

・姿勢を安定させるには?(支持基底面と重心・安定性)

 

・姿勢を保つ能力(抗重力筋の役割)

 

 

つまり、支持基底面から重心線が出なければ、どんな姿勢であろうと、ヒトは2足で立つことが出来るわけです。

 

 

しかし、下の図のような姿勢は、どちらも支持基底面から重心線が出ずに安定していますが、「よい姿勢はどっちだ?」と聞かれると多くの人が「右側!」と答えるはずです。

 

 


さて、良い姿勢とは何なのでしょうか?

 

 

 

良い姿勢の定義

 

では、良い姿勢とはどのような姿勢のことを言うのでしょうか?

 

これに関して金子(2009)では、「何のためによい姿勢か?」という視点から、次のように紹介しています。

 

~猪飼の定義~
①力学的にみて安定であること
②生理学的にみて疲労しにくいこと
③医学的にみて健康であること
④心理学的にみて気持ちのよいこと
⑤美学的にみて美しいこと
⑥作業能率からみて能率のよいこと

 

~Steinhausの定義~
①easy 楽である
②non-tiring 疲れない
③ready to move 動きやすい

 

 

このように、「何のための姿勢なのか?」によって、よい姿勢の定義や、その姿勢は変わってきます。

 

 

これを基に、良い立位姿勢について考えてみましょう。

 

 

 

脊柱弯曲

 

脊柱(背骨のこと)は、やや曲がった状態を維持することでバネのような役割を果たします。この適度なバネによって、頭への衝撃を和らげたり、上半身をしなやかに使うことができると考えられています。

 

 

 

 

しかし、この弯曲度合いが大きくなると、いわゆる「猫背」や「反り腰」といった状態になり、筋肉や骨への負担が大きくなってしまいます。

 

 

これは肩こりや腰痛に繋がる可能性が高いため、医学的にみてあまり健康的ではない姿勢ということができます。

 

 

関連記事

・腕振りで脇が開く原因と改善方法(アッパークロスシンドローム)

 

・陸上選手における、反り腰の原因と改善方法(ローワークロスシンドローム)

 

 

 

 

関節反力の利用

 

疲れにくい姿勢とは、つまりエネルギーを消費しにくい姿勢とも言えます。

 

 

運動においてエネルギーを消費している主な組織、それは筋肉です。つまり、筋肉を余計に使わないような姿勢は、生理学的にみて疲労しにくいよい姿勢だと言えるわけです。

 

 

では、筋肉をできる限り使わないように立つためにはどうしたら良いのでしょう?

 

 

それが「関節反力」を使うことです。関節反力とは、関節間に働く力のことで、例えば膝をまっすぐに伸ばした時、下腿と大腿間に働いています。

 

 

しかし、膝が曲がった状態だと、この関節反力はうまく働いてくれません。身体の各部位に回転力(モーメント)が働くので、筋肉で力を発揮して、姿勢を保つ必要が出てきます。これではエネルギーを多く消費してしまいます。

 

 

したがって、特に下肢関節においては、関節反力を上手く使えるように、その配列(アライメント)を整えると、エネルギーを消費しづらいよい姿勢になると言えるわけです。

 

 

 

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