脚の硬いバネが備わってなかったらどんな走りになる?
脚の硬いバネが備わっていないと、いわゆる接地が間延びした「ベタ足の走り」になってしまうことが考えられます。
短い時間で弾むことができないので、接地時間を長くして、弾むための時間を稼がざるを得ないわけです。

脚の硬いバネを鍛える方法
まず、硬いバネを鍛えるためには、それに関わる筋肉量を増やすこと、筋力を高めること、やや短い時間で弾めること、実際の高いスピードで弾めることが重要です。

筋肉量・筋力を高める
筋肉量や基礎筋力を高めるトレーニングには、ウエイトトレーニングが挙げられます。
膝や股関節を伸ばす筋力高める、スクワットやデッドリフトなどを基本にすると良いでしょう。筋肉量を増やすなら8―10回程度ギリギリ挙がるくらいの重さ、筋力向上には3-5回程度ギリギリ挙がる高重量でセットを組むと良いでしょう。
スクワット
デッドリフト
のちに説明するジャンプトレーニングの効率を上げるためにも、まずは自分の体重の1.5倍、次に体重の2倍の重さが挙げられるようになることを目標にして下さい。

ジャンプトレーニング
短い時間で弾むためのバネのトレーニングには、ジャンプトレーニングが有効です。
ハードルジャンプ
ハードルジャンプでは、腕の振り込み動作を使って、短い時間で高く弾むことを意識しましょう。
縄跳び
縄跳びを使って、足首のバネを鍛える方法もあります。これも短い時間でリズミカルに弾むことを意識しましょう。片足で行うことも有効です。その際には、反対側の腰を引き上げるようにしながら行います。
バウンディング
上方向だけではなく、前方向に弾むバウンディングでは、腕振りを大きく、反対腿を素早くスイングすることを意識します。慣れないうちは、遅いスピードからやってみると良いでしょう。
実際に最大スピードを出すトレーニング
そして、最終的には実際の走りの中で、超短い接地時間を体験させながら鍛えていくことが重要です。
その場合、最大スピードがきちんと出せるように、一本一本の間は休息をしっかりとること、最大スピードが出る距離設定にすることが重要です。目安としては50m~80m程度は確保すべきでしょう。レベルが低い選手は短めに、高い選手は長めが良いかもしれません。
